齊藤 ゆか ゼミナール
研究課題
人間科学専門ゼミナールⅠ・Ⅱ
「生涯教育学」
研究内容
「人材育成のエクスパート(専門家)」になろう
人間は、生涯にわたって「成長・変容」します。その可能性は、教育・学習によって導かれ、引きだされているのです。生涯教育は、こうした人間の「成長・変容」の可能性を、生涯にわたって社会的に価値ある方向に拓くいとなみを指します。その対象は、子どもから大人(高齢者含む)まで多岐にわたります。
現在、高齢化最先進国の日本では、「人生100歳時代」をどう生きるのかが問われています。その多くは「よりよく生きたい」「幸せになりたい」という希望を持っています。それが実現できるように、戦略的に教育・学習の仕組みを考える人材が求められているのです。
こうした仕事は、学校の教員だけではありません。企業や行政でも「人材育成のエクスパート(専門家)」が必要とされています。
そこで、日本の未来の創造に向けて、顕在化・潜在化しているさまざまな少子高齢化諸課題を見出し、その解決のプロセスと評価を実践的に探究します。(学びの見える化)
「専門ゼミナールⅠ・Ⅱ」(世代間交流・協働型実践を主に行います)
皆さんの課題に応じたプロジェクト(PJ)チームを結成し、行政・NPO・ボランティア団体、企業等と連携・協働しながら取り組む予定です。
2年~3年前期:チームで協働したプロジェクトを実践
3年後期~4年:将来のキャリアを念頭に、自分のテーマを決めて研究
<チームで協働する力の育成>プロジェクトチーム例
*様々なプログラムの企画運営をします。(2019年~2021年の主なPJ)
- ユースボランティアPJ (若者参画型事業:かながわユースフォーラム2020、2021)
- 子どもの居場所PJ (世代間交流事業:子どもお楽しみ会2019、2021)
- 公共空間を活用した多世代交流PJ(学びを創り出す事業2021)
- 地域活性化PJ (小田原活性化の事業2021予定)
- ユニバーサルスポーツPJ (クリスマスKIDS 運動会2019、子どものボール教室2020)
<実践を研究する力の育成>
- 基本的な文献を輪読します。レジュメの作成方法や概要と伝える訓練をします。
- 各グループで課題を共有し、地域と協働したアクションリサーチを実施します。
- 先行研究(図書や論文他)の情報収集の仕方及び、インタビュー手法を修得します。
- アクションした記録・調査検証し、パワポなどで報告します。プレゼン力を磨きます。
- 研究成果は、報告書、NL、HP などで、明瞭にかつ論理的な文章力を身に付けます。
<関心あるテーマ例>*これから検証予定
- 自発的でやる気のある人材はどうすれば育つのか?(教育と環境づくり)
- 社会貢献できる人材はどう育成すればよいの?(地域教育プログラムの企画運営)
- 多文化共生社会を創るための、助け合いの社会システムづくり?(社会創成づくり)
指導方針
(1)学生の主体性を引き出す双方型のゼミ運営
「聞く」「見る」「読む」だけでなく、「話し合う」「表現する」「実践する」「創り出す」。
(2)多様な他者との出会いと交流・相互関係の確立及び協働を重視
世代をこえた地域の人々(子ども・おとな・高齢者)と積極的にかかわりながら、信頼関係を構築し、困難な課題でも前向きに挑戦しようとする行動力と協働性を育みます。
(3)自主的な活動を中心にリアルな社会貢献型体験型活動を繰り返し実践
授業外でも、多くのフィールで自主的に社会貢献活動ができる人材を育成します。また、一人一役をこなしながら、自分のコンピテンス(能力)がいかに向上したか確かめます。
(4)自ら考えた創造的な成果を対象に合わせてアピール
フィールドの中で、自ら課題を見つけ、テーマ設定しながら、それらを解決するための道筋を議論しながら創り出し、そのプロセスと評価を成果報告できる力を付けていきます。
(5)将来のキャリアに結びつく学習環境を創る
将来、行政職(公務員や教員)を目指す人、企業を目指す人、起業を念頭においている人など、皆さんの未来は様々です。学生のキャリアビジョンに寄り添った指導を目指します。
教員より新ゼミ生へ一言
「やりたい!」という気持ちさえ持っていれば、誰もが「成長・変容」するチャンスに恵まれます。
「未来を切り拓く」クリエイティヴな力を育むには、「チャンス」「チャレンジ」「チェンジ」を逃さない感度が必要です。
- チャンスをつかめ:国籍や世代を問わない面白い人との出会いで、成長の好機をつかむ。
- チャレンジしよう:失敗は大歓迎!未知の経験と役割を演じて、あらゆる挑戦をしよう。
- チェンジしていく:変化・変容・成長するのはあなた自身、仲間や友人、地域、社会へ。
私もあなたも、まだ見ぬ「未来を創る」ために、一緒に「おもしろい」を見つけましょう。
選考方法
必要に応じてA41枚程度のレポートを課します。
- どんなことに挑戦したいか、実践したいか
- どんな問題意識やテーマについて研究してみたいのか
- どんな私になりたいか、どんな目標をもっている、など