渡部 かなえ ゼミナール

研究課題

人間科学専門ゼミナールⅠ
「運動と遊びを通しての心と体の育ち」・「健康教育」
人間科学専門ゼミナールⅡ
「運動と遊びを通しての心と体の育ち」・「健康教育」

研究内容

 運動機能の基盤がつくられる小児期の運動機能の発育発達と、遊びを通しての子どもの心と体の育ちについて、数値で表示できる運動能力テストの計測結果(量的データ)と、計量できない子どもの行動や内面を観察記録や子どもの絵(質的データ)から検討します。また、小児の研究で用いる質的手法は、様々な年齢を対象とした調査や、運動や健康だけでなく社会や文化などの多様な数値では表せない現象を検証するのに広く応用できることを学び、感染症対策や国際保健、アンチエイジング、スポーツのけがの防止とパフォーマンスの向上など、健康に関する多様な課題について、渡部が1年間ずつ生活したスウェーデンとニュージーランドの事例を中心に考えていきます。

指導方針・目標

人間科学専門ゼミナールⅠ

  • 室内での運動遊び
    学期中、1か月に1回程度、ゼミの時間内に白楽の保育所(協力園)に行き、子ども達(年長児)と運動遊びを行います。(感染症の終息を待って実施します)
  • 海辺の自然体験活動
    夏休み終盤に日帰り(1日)で、海辺の自然体験活動の指導講習を、神奈川県の葉山海岸で行います。子どもにとって重要な自然体験の指導・支援ができる知識と技術を学びます。ゼミ生全員での海の活動はこの1日だけですが、子ども達の海辺の自然体験活動に関心を持った学生には、葉山海岸の NPO 法人主催の子どもプログラムへの参加やNEAL(指導者資格)取得ができるよう支援します。
  • 健康教育
    今や国境を越えて広がる感染症や、国際的な疾病や衛生の現状を把握し、健康についてのグローバルな視座を育てます。

人間科学専門ゼミナールⅡ

 2年次での学びをさらに発展させ、卒業研究に向けた準備をしていきます。

  • 運動能力テストと運動遊び
    大学のグラウンドを使って、学期中、1か月に1回程度、ゼミの時間内に保育所の子ども達の運動能力テストと運動遊びを行います。狭い保育所ではできない「走る」・「投げる」・「跳ぶ」という基本的な運動機能の測定と、それらの発育発達を考えた運動遊びを学生主体で実施します。(感染症の終息を待って実施します)
  • 質的研究
    子どもの運動能力テストの数値データ(秒やcm)と背後にある、動作や姿勢の変化という画像データ、子どもの運動遊びの観察記録、運動遊びの前後に子どもが描いた絵の質的分析から、どのような運動遊びの経験が、子ども達の運動機能の発達、運動への興味関心や意欲、友達と競い合うこと・協 力しあうこと、頑張る気持ちを育てていくのかを検証し、生涯にわたる健康とスポーツの基盤づくり、人間関係の構築とそれが運動への意欲や効果に及ぼす影響について、子どもを通して考えます。
  • 健康教育
    単に病気ではないという状態で妥協するのではなく、より積極的にパフォーマンスの向上やアンチエイジングを追求する健康教育について考えます。

選考方法

 応募の際に学生の皆さんにウェブ上で記載していただく志望理由および関連する質問への回答により選考します。質問内容はゼミの説明会でお伝えするので、必ず説明会に参加してください。